Example 解決事例
顕在化する値上げラッシュと対応策
2026年上半期の動き
中東情勢による原油問題の発生以降、当初は単純に原油不足への懸念であった報道も徐々に変質していき、ナフサという特有の原材料不足が公の下にクローズアップされてきました。
この流れにより、ナフサを原料とする製品群、特にポリ袋や衛生手袋などが市場から徐々に姿を消していったことは記憶に新しい出来事です。
先行きの見えない状況で、ナフサというわかりやすい固有名詞を頻繁に取り上げたメディアの影響も少なくはなかったように感じます。
各メーカーは、買い占めにより市場から商品が消えてしまう状況を未然に防ぐ対策として、過度な受注につながらないよう前年出荷数をベースとした受注制限を行い、業者による買い占めが起こらないような対応を行いました。
各メーカーが在庫を調整しながら出荷や追加製造など、しっかりと管理して頂いている甲斐もあり、原油問題発生当初のような品薄状態は少なくなりました。
ただ、不足しているナフサが高騰していることは事実で、ナフサを使用して製造されている商品は価格上昇は避けられず、加えて運送費の高騰もあり、4月頃に通達のあった値上げのお知らせは、2ヶ月の猶予期間を経て6月に実施されました。
価格上昇インパクトへの対応策
今回当社でも、ポリ製のゴミ袋やポリ袋などの販売価格が平均で30%アップ、一番上げ幅が大きいものでは40%アップになりました。
お客様も今回の情勢はニュースなどで知っていらっしゃるので、価格アップはやむを得ないとご理解はいただけているのですが、ポリ袋だけではなく様々な商材にも価格の大幅アップが波及しており、トータルコストを抑えるためにはどうしたらよいか、といった相談を多くいただきました。
ナフサ由来製品のポリ袋でコストを抑えるためには、厚さや大きさの変更が検討材料となりますが、大きさを変えることは考えにくいため、厚さの変更が現実的です。
しかしポリ袋の厚さを薄くするということは、強度の面で不安が残ります。かくして、薄くしても強度を損なわないポリ袋を探すことになりました。これまで扱ってきたもの以外にも目を配り、メーカーへも問い合わせをする中で、使用感を極力損なわず、価格インパクトを抑える商品の目星がつきました。
それがメタロセン触媒を使用したポリ袋です。
お客様が満足できる商品探し
メタロセン触媒を使用したポリ袋は本来高品質商品のため、同じ厚さの場合通常商品よりも高価になります。
しかし、商品自体の強度も増しているため、これまで使用していた商品の厚さより薄くしても、通常品同等の強度を維持することが見込めるのではないかという見立てです。
そこで、メーカーの担当者に相談してメタロセン触媒を使用した商品を紹介していただき、お客様に提案させていただきました。
今回お試しいただいた商品は、0.03ミリ厚の通常のポリ袋→0.02ミリ厚のメタロセン触媒配合ポリ袋。
0.03ミリ厚のポリ袋を0.025ミリ厚や0.02ミリ厚などの袋に変更をする事で“価格を抑える狙い”と、メタロセン触媒を使用した商品にすることで、薄くなってもこれまで同様の“強度を保つ狙い”、この2つを両立できるであろう厚さをもった商品のサンプルを実際にお試しいただきます。
なぜ実際にお試しいただくかというと、ポリ袋の使用環境は多岐に渡りますし、強度について数値的な確証があるわけでもありません。したがって試験的に使用いただいてご判断いただくことが重要と考えているからです。
その後お客様から使用感に問題なかったとのご連絡をいただきました。価格についても、値上げ対象のこれまで使用してきた0.03ミリ厚のポリ袋の新価格よりも抑えることができたことで、導入となりました。
メタロセン触媒試用ポリ袋をこのようなかたちでご使用いただくのは初めてのことですし、お試しいただいた期間も限られていましたので、今後も実際の使用感を伺いながらフォローアップしていく予定です。
値上げ自体は喜ばしいことではありませんが、これをきっかけに商品を探していくと思わぬ商品に巡り合うことや、使用している現場を深く知ることにもつながります。
今後も価格改訂は行われていくと思われますが、お客様のニーズに合わせた商品をご提案してまいりますので、商品の見直しなどによるコスト抑制をご検討でしたら、お気軽に岡崎までご相談ください。

お時間をかけて十分に比較検討してください。