Example 解決事例
念願叶ってお取引はじまりました
業種特化型と商品特化型
ある日お取引メーカーから連絡がありました。
和歌山を中心に業種特化型の卸業者様が、トイレットペーパーの取り扱いを検討されていらっしゃるとのことで、弊社に代理店として対応して欲しいとのことです。
業種特化型卸とは、例えば医療業、旅行業、飲食業など、その業種で必要な商品を広く取り扱っていらっしゃる卸業者様です。ですので、紙製品だけでなく、アメニティであったり掃除用具であったり食器であったり・・・と、あくまで紙製品は数ある商品のひとつ、ということになります。
私たちは特定の業種に特化している卸業者ではなく、紙製品を専門に取り扱う商品特化型の卸業者です。どちらが良いということではなく、お客様がニーズに合わせて総合的に判断されている、といういわば平和な棲み分けがされています。
実は以前からその業者様の存在は認識しており、弊社としても気にはなっていたので、まずは現状とご要望をお伺いにまいりました。
物流クライシスは対岸の火事ではありません
現状をヒアリングさせて頂いたところ、 業者様の既存の取引メーカーが、エネルギー・原材料価格の高騰のためトイレットペーパーの大幅値上げを予定されているとのこと。 加えて、現在は関東方面のメーカーから直送しており、物流2024年問題のひとつである、“遠方ほどコストがかさむ”、の影響を受けるため、 単価アップと物流費アップのWパンチが表面化。
こういった諸事情が存在する中、調整には最初のコンタクトからご注文いただけるまで約1年かかりました。
理由はいくつか考えられますが、そのひとつが価格面の懸念。
メーカーが大阪になり、弊社のある地元和歌山と近隣となるため先述の、“遠方ほどコストがかさむ”という物流面のコストアップは回避できますが、先方のご希望と少しずれがあったのではないかと思われます。
加えて、既存の取引メーカーの値上げ前に大量購入・ストックされたことと、今まで長年のお付き合いをされてこられたこともあり、なかなか仕入れ先変更に踏み切れなかったことも理由のひとつと考えられそうです。
この1年にわたる準備期間では、業者様とは連絡を密にとりながら情報交換や現状共有を行い、ご要望とそれに応えるためにできることを思案し、提案を続けてきました。
お客様にとっての最適解を探して
話し合いを続ける中で業者様の、少しでも安く仕入れてエンドユーザー様への価格転嫁を抑えたい、というご意向に応えるためのお見積もりとして、
1:当社自社便による配送
2:業者様が当社まで引き取りに来られることでコストを抑える
という、2つのパターンをご提案しました。
その結果、業者様が当社倉庫へ商品のお引き取り(ピックアップ)にいらっしゃり、納品を行うという内容に至りました。
取り扱い商品群と出荷頻度などを丁寧にお伺いし、急なお引き取りのご要望に応えられるように、在庫数を十分に確保。Win-Winの状態でスタートを切ることができました。
とはいえ、やはりお客様が商品をお引き取りにご足労いただくことは、お客様のご負担でもあり、この状態を続けることは、お客様の負担を少なくして安心してお取引きいただく、という私たちの理想から離れてしまい、本意ではありません。
業者様の先のエンドユーザー様は土日祝日も営業ということが多いと伺っておりますので、土祝日も営業している当社としてお役に立てるところがあるのではと思います。
Win-Winでスタートしたお取引きではありますが、お取引きスタートがゴールではありません。今後の課題としてお客様に負担がかかることがないように商品をお届けできる方法を引き続き模索し、提案を続ける必要がありますし、同様の事象は今後も増えていくことが考えられます。
当社では業種問わず、私たちの持っている専門性を様々な卸業種の中でご活用いただきたいと考えております。同様のお困りごとや改善したい状況などございましたら、岡崎までお気軽にご相談ください。
「御社の」物流機能としてもご活用下さい。
岡崎は土曜・祝日も納品対応が可能ですので、ご遠慮なくお申し付けください。